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2017年4月24日 (月)

Pioneer 696AV - 改造1

改造1 コンデンサー、OPAMP 交換

!!!注意!!!
本改造をするとメーカーの保障が受けられなくなります。
また、本サイトの記事を適用した結果によって DVD プレーヤーが破損したり、改造中に感電、やけど、改造中のミスによる発火、部品の燃損をする可能性があります。本サイトの作者は一切保障、損害賠償の責任を負いませんので、ご注意下さい。

はじめに

改造の手始めとして、デジタル基板に使用されているコンデンサーと、OPAMP を交換してみることにします。
本改造には、ITpro の "デジタルを楽しむ 第26回 音のよいCD-Rシステムを自作するオーディオ・マニアを訪問" というページに、 多田氏が、Pioneer DV-585A ユニバーサル・プレーヤーを改造している内容が記述されていたので参考にしました。

リンクには許可が必要とのことなので、google などで、"音のよいCD-Rシステムを自作するオーディオ・マニアを訪問" をキーワードに 検索をかけるとそのページが参照できると思います。

ここでは、基板で使用されているコンデンサーと、OPAMP を交換してみます。

準備

  • 使用している部品の調査
  • 資料の入手
  • 部品の入手
  • 部品の補強

基板で使用されている部品を調べるために基板をデジカメで撮影して写真をプリントアウトします。そしてプリントアウトした紙に記述していきます。
下記に、調べた結果を載せておきます(ロットの違いや、使用部品が今後変更になる可能性もあるので、本ページを参考に改造する場合は、同じかを確かめてください
696capalist

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         
使用コンデンサリスト
番号容量耐圧コメント
1 1000uF 6.3V 5V デカップリングコンデンサ?。計4個
2 100uF 10.0V サーボ、スピンドル、スレッド制御用 IC と接続されているが用途不明
3 220uF 6.3V 未調査。MT1389EXE とつながっている
4 100uF 10.0V 6V デカップリングコンデンサ。2 のサーボ、スピンドル、スレッド制御用 IC とつながっている
5 100uF 10.0V CD、DVD 制御用の回路で使っているみたい。交換は可能なはずだが、容量は変更しないほうが良いと思う。計2個
6 47uF 6.3V 未調査。
7 220uF 6.3V BB PCM 1742(DAC) の 5V とつながっている。計3個
8 100uF 10.0V 未調査。計2個
9 100uF 6.3V DAC の回路用?。計9個
10 100uF 10.0V 未調査
11 10uF 25.0V 未調査。計2個
12 47uF 16.0V 12V。4580(OPAMP) の正、負電源とつながっている。計2個
13 47uF 16.0V L、R 音声信号用のカップリングコンデンサらしい。計2個
14 47uF 16.0V リアL、R、センター、サブウーハー用のカップリングコンデンサらしい。計4個
15 470uF 6.3V 未調査。映像用?。計2個
16 470uF 6.3V 未調査。映像用?
17 47uF 6.3V 未調査

DACとOPAMPは、インターネット上で、型番を元に検索して、スペックシートを入手しましたが、この時点では、そのほかの仕様書が手に入りませんでした(後に696AVのサービスマニュアルを入手しました)。

交換する部品は、通販を利用して入手しました(秋月、RSコンポーネンツなどから)。

基板上の部品を交換するには、デジタル基板を取り出す必要がありますが、ここで注意しないといけないのは不注意により、部品を破損してしまうことです。

私は、今回の改造を少しずつ数ヶ月にわたってやっていました(これを書いている時点ではほとんどの改造が終わったあとです)。
何回も、デジタル基板を取り外しているうちに、DVD ドライブのピックアップと接続されているフラットケーブル(24Pin)をいためてしまい、 線を断線してしまったことがありました。そのときは無理やり傷めたフラットケーブルをDVD ドライブと接続して使おうとしましたが、DVD のレーザーをいためたらしく、 とうとうDVD が認識しなくなってしまいました。
結局あきらめきれず、同じプレーヤーをもう一台入手し、フラットケーブルとDVDドライブを交換して使っています。

なので、フラットケーブルを破損するとプレーヤーが使用できなくなるので補強することにしました。
プラスティックの板をケーブルと同じ幅に切断してフラットケーブルの根元に両面テープでつけることにしました。
これでケーブルの脱着時にケーブルを曲げてしまわないようになると思います(実は2個目のプレーヤーについてきたフラットケーブルも、同様にいためてしまい、 ケーブル2本をPioneerのサービスセンター経由で入手して使っています。故障したDVDドライブは保守部品として入手はできず、サービスセンターでの修理扱いになってしまうとのことです)。

交換作業

まずは、作業のためにデジタル基板を取り出します。
デジタル基板は各フラットケーブル、フレキシブルケーブルとつながっているので、それらをすべてはずします。
DVD ピックアップレンズとつながっているフレキシブルケーブルの先端は、取り外した後、静電気による破壊を防ぐために、 紙とクリップでケーブルの端子を保護しておきます。
交換対象のコンデンサを全て、半田ごてを使って取り除きます。
4580(OPAMP) は交換が容易な DIP の 8 pin ではなく表面実装品のようです。
半田付けと、部品の取り外しが難航しそうです。やめようかとも思いましたが、周りのコンデンサをすべて取り外した後だったので、 交換するなら今しかないと思い、以下のような方法で OPAMP を取り外すことができました。

696_opremove
コンデンサなどのリード線の切れ端を、OPAMP の 4 pin に乗せて、半田を盛る。
左右の 4 pin すべてを交互に半田ごてで温めていると、すんなりと IC が基板から外れました。
後は、新しい OPAMP(2604) を接続します(逆につけないように、部品の向きに注意します。

OPAMP 計3個を全部付け替えて、ピンがきちんと接続されているか、ショートしているところがないかを確認した後に、取り外したコンデンサーをつけていきます。
容量を変更してもよさそうなものは容量を増やしてあります。

1回目の変更

ほとんどのコンデンサーをニチコンのFineGoldに変更。コンデンサーの用途が不明だったので、同容量のものに変更

この時点の音質は、交換前の物と比べて、高音部分がきれいに響くようになったが、ボーカルのサの音が少しきつめに感じた(使用しているスピーカーも改造途中でしたが)

2回目の変更

番号1の、中央上のコンデンサー、番号7のコンデンサーは、DACの5Vと接続されているので、ここをSanyo のOSコンに変更。
そのうち後になってから、番号7のコンデンサー容量を220uFから330uF、470uFというふうに容量を増やしていった。

この時点での音質は、高音部分がきれいに響くのは同じだが、さらに良くなったと感じた(交換直後は音が変だったが、DVD を再生して、ならしていくうちにだんだんと音が変わっているのがわかった。

3回目の変更

4番と5番を同容量のOSコンに変更。

特に変化はなかったように思うが、変化していたのかもしれない

4回目の変更

3番と2番のコンデンサを、Sanyo の普通のコンデンサに交換。ただし、容量は元の十倍にした。

変化わからず。

5回目の変更

その他の改造(使用クロックの交換、電源の改造)もこの時点でしているが、12番のコンデンサをブラックゲートの470uFのものに交換、13番をオーディオ用のフィルムコンデンサに交換(0.22uF)

低音部分の音が少し強くなった感じがしたが、高音部分のきれいな響きが減ったように感じた

6回目の変更

サービスマニュアルを入手。2番のコンデンサーはマニュアルに載っていなかったが(見つからないだけかも)、電源のデカップリング用途ではないようなので、元と同容量のOSコンにする。
4番はサーボ、スレッド制御用 IC のデカップリングコンデンサーなのが判明したので、容量を10倍の1000uFのOSコンに変更。

音質の比較なし

7回目の変更

高音部分のきれいな響きが忘れられず、13番のカップリングコンデンサを、22uFの積層フィルムコンデンサ2個(片方のチャンネルで44uF)に交換。12番のRCA端子側は、OPAMPのデカップリングなので、470uFのFineGoldに交換。

高音部分がきれいに響くようになった。以下に交換したコンデンサの一覧(2007/08/10時点)を載せます

                                                                                                                                                                                                                       
交換コンデンサリスト
番号コメント
1 右上はFineGold、真ん中上はOSコン、左下の2つはFineGoldに交換。全て同容量
2 同様量のOSコンに交換
3 2200のSanyo の普通のコンデンサに交換
4 元の10倍の1000uFのOSコンに変更
5 容量は変更せず、OSコンに変更
6 そのまま変更なし
7 470uFのOSコンに変更(330uFのころが良かったかも)
8 7番に近いほうのを同容量のFineGoldに変更
9 DACとOPAMPの間にあるのでフィルタ用なのかもしれない。同容量のFineGoldに変更
10 5V とつながっていたので、なんとなく同容量のOSコンに変更
11 DACとOPAMPの間にあるほうのを、同容量のFineGoldに変更
12 RCA 端子に近い方のコンデンサーを470uFのFineGoldに変更。もうひとつは何かの回路用みたいなので、同容量のFineGoldに変更
13 L、R信号のカップリングコンデンサ。ここには22uFの積層フィルムコンデンサーを基板の裏と表に実装して交換。計44uFとした
14 ここも他チャンネル用のカップリングコンデンサだけど、同容量のFineGoldに変更
15 同容量のFineGoldに変更
16 同容量のFineGoldに変更
17 同容量のFineGoldに変更