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2018年2月25日 (日)

CD プレーヤー(Sony 557ESD)の調整と改造

CDプレーヤー(Sony 557ESD)をヤフオクで入手して、調整や改造をしたのでメモ書きをここに残します。

□ RF 調整(アイパターン)
□ PLL 調整
□ EFバランス
□ トラッキングゲイン調整
□ フォーカスゲイン調整
□ コンデンサ入れ替え・増設。

調整にはオシロスコープが必要となっているので、ヤフオクで古いアナログオシロスコープも入手しました。

ここの手順を参考に調整する場合は、同じメーカーの機種や兄弟機種、同じICを使用している別メーカーのCDプレーヤーでも
似た手順で調整できるかもしれませんが、接続箇所が違うと思うので、該当機種のサービスマニュアルを入手してから調整してみてください。
でたらめな位置に調整してしまうとCDが再生できなくなると思いますので注意してください。

当方は素人です。知識がありますが参考程度としてください。

Sony 557ESDを入手しました。
トレイオープン・クローズができなくなっていたジャンク品です。
また外観は外か倉庫の床にでも置いてあったのかというぐらい、天板の金属が傷だらけでした。

トレイは手で引っ張ってオープン、クローズは手で押してアシストすると、トレイがクローズしCDを読み込みました。

CD読み込みがいまいちなので調整することにしました。

まずはGoogleで検索していろいろ調べてみました。
Sony 557ESDのサービスマニュアルがダウンロードできるところがあったのでダウンロードしました。
X7ESDですが、調整手順を細かく書いている方がいたのでそのページを参考にして、サービスマニュアルを見ながらやってみました。

必要なものは以下のとおりです。
□ オシロスコープ(20MHzとか30MHzぐらいのジャンク品でもOK。ヤフオクで入手)
□ 周波数測定器(ヤフオクで入手。数メガHzの周波数の測定が可能なもの)
□ テストディスク(ないので、市販の普通のCDを使用(CD-Rではないもの))

調整の準備として、本体の電源ケーブルを抜いて、天板のネジ4箇所を取ります。
そしてカバーを開けて青い可変抵抗5つの写真をとります。
これは元の位置を記録するためです。

□ フォーカスバイアス調整
いわゆるアイパターンの調整です。

1_img_20180224_194243

アイパターンの名前の由来は、信号を観察するとダイヤモンドのような形のひし形がパターン中に見えるのでそれを目にたとえてだったかと思います。

557ESDの場合、テストモードにするみたいですが、普通にCDを再生中に信号を観測して、プラスドライバで調整しました。

オシロスコープのプローブを接続する場所は以下のところです。
557ESDの場合テスト用のピンが立っているので、接続が楽です。

[場所]
557ESDのディスプレイがある側の基盤(CD読み取り制御部分)
CDのメカにつながっている赤色のコネクタの近く(CXA1081と書いてあるICのそば)
プローブの接続箇所:RFと書いてある短いピン
プローブのGND:長いピンが2つ立っていて、CXA1081に近い側のピン
写真は本体の横から撮影したものです。
近くに青い可変抵抗(プラスドライバでまわすやつ)があります。

2_img_20180224_194504

接続したら、オシロスコープのレンジを下のオシロスコープの画像のようなものが見えるまで時間的に拡大表示します。電圧は0.5Vでいいでしょうか。
トリガーはNORMALにして、トリガー検出用の電圧レベルを調整すると、アイパターンが見えるはずです。
サービスマニュアルを見ると信号の振幅の幅が1.0V~1.3Vになるらしいです。

0_img_20180224_194243

青い可変抵抗のRV104をプラスドライバでまわして、信号を見ながら調整します。
RV104はCXA1081の一番そばにあるものです。振幅が一番大きくなる箇所で、ダイヤモンドの◇がきれいに見える位置にします。左側の線だけ太かったり(あるいは逆)、や振幅が小さくなり◇が縦方向につぶれた形になる箇所は正しくない位置です。
縦に細長くなります。

すでに調整をミスってCDディスクがすでに読み込まない場合は可変抵抗の位置を調整範囲の真ん中にしてみるなどで試してみます。それでもダメな場合は、コンデンサの交換をします(交換すると、調整範囲がシビアでなくなり、広い範囲に調節してもCDが再生できるようになったので直るかもしれません)。コンデンサ交換は後半にあります。

□ E-Fバランス調整
古いCDプレーヤーはこの値がずれてCDがかからなくなることがあります。
ダウンロードしたサービスマニュアルには罠がありました。調整方法が書いてあるページに誤記がありPDFの一番最後に正誤表がありました。

まず、プレーヤーの電源を切って、クリップがついているリード線で2箇所ジャンパ接続してテストモードに入るようにします。
マニュアルには、IC301(手前側)の38番のPINをLowにする。
とあり、IC301の近くにある長いPIN(ADJと書いてある)をクリップがついているリード線と接続し、片方をGND(シャーシの銅の金属)
と接続するみたいです。マニュアルによると下の赤丸画像の下のもの。
所有の557では、マニュアルの位置にADJと書いてなく、AFJとあり、IC301の逆側にADJがありました(赤丸画像の上側)。上側のほうにクリップ線を接続し、線の逆をシャーシの銅とつなぎました。

3_img_20180224_200123

もう一か所は青い可変抵抗が4つ固まっている場所の写真の位置にある
テスト用長いピン(TESと書いてあります)にクリップ線を接続し、線の逆側をシャーシーとつなぎます(写真の黄色いクリップ線)。

5_img_20180224_210502

線をつないだらプレーヤーの電源を入れます。CDディスクが入っているとCDが正転しますが、再生はできないテストモードになります。
この状態で、以下のテストPINをオシロスコープで観測します。

プローブの接続箇所:TEOと書いてあるピン(CXA1081の横)
プローブのGND:フォーカスバイアス調整と同じGND

6_img_20180224_210531

オシロスコープの時間軸を下のようなものが見えるまで調整します。
フォーカスバイアスのときより、時間軸を戻します。
下記のような周波数の画像が見えます。実際には周波数が高いものと低いものが重なって見えます。ディスクドライブからきゅるきゅるという音がします。

波形が中央に表示されるように調整します。
RV101という4つ固まった青い可変抵抗から1つだけ離れた位置にあるものを調整します。
(RFのピンのそばです)
信号の真ん中の位置は画像の中心とし、波形が上か下にずれているなら、中央にします。
調整が終わったらCDプレーヤーの電源を切ってクリップPINを外します(ADJとTESにつないだもの)。

テストモードがない機種の場合、普通にCDを再生し、TEOと書いてあるPINをオシロスコープで観測し、CDプレーヤーをポーズ(II)の位置にします。そうするとTEOに信号が定期的に入ります。その振幅が上、もしくは下にずれているなら真ん中に来るようにします。
次のトラックに進むボタンや前のトラックに戻るボタンを押すと波形が出るので何度か押しながら、E-Fバランス調整用の可変抵抗を調整します。

7_img_20180224_210616

□ フォーカスゲイン調整
フォーカスの効きの強さの調整かと思います。

プローブの接続箇所:FEIと書いてあるピン(4つ可変抵抗がある箇所の左の長いPIN)
プローブのGND:フォーカスバイアス調整と同じGND

8_img_20180224_195847

調整する可変抵抗はRV103と書いてあるものです。
オシロスコープの電圧のレンジを0.1Vにします。
画像では真ん中より上のマス目の位置(100mv)に信号の中心がくるように
RV103を調整します。100mvの位置が真ん中となります。それより下や上だとずれています。

10_img_20180224_221606

□ トラックゲイン調整
トラッキングの効きの強さの調整です。

プローブの接続箇所:TEIと書いてあるピン(4つ可変抵抗がある箇所の上の長いPIN)
プローブのGND:フォーカスバイアス調整と同じGND

FEIの近くにあります。オシロスコープの波形の電圧は0.5Vにします。

11_img_20180224_195827

RV102を調整します。調整していき、トラックゲインが弱すぎる場合は下記の画像のような波形となり、CDがかからなくなります。

12_img_20180224_200400

トラックゲインが強すぎる場合の波形もサービスマニュアルにありましたが、通常状態と違いがわかりませんでした。波うっている波形をRV102をまわしていき、水平になる位置にします。私は波形が波うってCDがかからなくなる位置とトラックゲインを強くしていき、一番強くてCD再生に問題がない位置を調べ、両方の値の真ん中にしました。

13_img_20180224_200642

□ PLL 調整

周波数測定器がある場合は、PLLの値が「4.3218MHz」のプラマイ3kHzになるようにします。調整する可変抵抗の位置はRV201です。

周波数測定時はフリーランとCD再生時の2回計測します。
フリーランは、CDプレーヤーをテストモードにします。
CDプレーヤーからCDを取り出し、CDプレーヤーの電源を切ります。
クリップPINを下記の位置につなぎ、クリップPINの逆をシャーシにつなぎます。
CDプレーヤーの電源を入れます。

テストモード:ASY(黒いクリップの近くの緑クリップ)
周波数測定用プローブの接続箇所:PCLK(画像のR307の近く)
プローブのGND:フォーカスバイアス調整と同じGND

14_img_20180224_201719

周波数は下記のようになるようにRV201を調整します。
調整後はクリップPINを外し、CDを普通に再生して周波数を確認します。
周波数が安定しない場合は、+5V / -5V / +10V / -10V などの電圧が安定していないか
トラック、フォーカスのかかりが悪いなどの可能性があります。

15_img_20180224_201200

□ コンデンサ交換

運悪くあきらかにCDプレーヤー基盤上のコンデンサが液漏れ、爆発している場合は同等品と交換します。もしくは劣化の疑いがある場合は交換します。

私が入手した557ESDには破損しているコンデンサはありませんでした。SONYの上級機種のためいい部品を使い、製品に余裕のあるスペックのものが使われています。
過去にDVDプレーヤーのコンデンサ交換で音質が劇的に変化したため交換します。

交換する場合は、元々使用しているコンデンサの耐圧と同等、もしくは上の耐圧のものと交換します。557ESDの場合5Vの電圧がかかる場所に耐圧16Vや25Vのコンデンサが使われておりました。25Vは余裕をみていい部品を使ったようです(そういう設計があたりまえ?)。

交換した箇所は以下の箇所です。
サービスマニュアルに回路図があり部品の番号やコンデンサの容量、耐圧が書いてます。
交換する場合は、コンデンサの極性や隣とショートしていないかを確認するようにします。
コンデンサ交換で、また調整が必要なことがわかりました。交換後CDで音飛びがするようになり、調整値がずれてました(E-Fバランス)。調整後はばっちりCDの認識がされ、きれいにCDを再生するようになりました。

[交換箇所]

Img_20180224_225545

基盤の左半分に使われている小さめの容量のニチコンの緑の電解コンデンサ。
CDのフォーカス・トラッキング・RFアンプ・スピンドル等に使われている電源関連のコンデンサを交換しました。
交換品には容量の小さいものは積層セラミックコンデンサを、22μや100μのものはPanasonicのOS-CON(紫)のものにしました。
一部オーディオ基盤(上)の2個のコンデンサも取り外し1000μ16VのOS-CONと交換しました。

CDプレーヤーを裏返し、底板のネジを外すと基盤が見えます。裏からパターンに半田吸い取り線をあてて、交換対象のコンデンサを取り外しました。
なかなか外しにくいです。苦労しました。
裏からみて、メインの基盤に縦にささっている小さいサブ基盤があります。
S_SERVO_BOARDという表記があります。こちらに搭載されている一部のコンデンサも交換しました。

[交換したコンデンサ]

RF AMP(CXA1081S)の電源につながっている22u のコンデンサ。
Focus, Tracking(CXA1182S)の電源につながっている22u のコンデンサ。
レーザーダイオード用のC102 100u 10V。
47μ 16Vのコンデンサ2個(C106、C224)。
オーディオ基盤のC407 / C408(バーブラウン PCM64)。
大体はニチコンの緑の電解コンデンサが使われている部分です。

C102
C106
C113
C306
C224
C110
C231
C227
C230-1
C218
C222
C407(オーディオ用基板)
C408(オーディオ用基板)
C201(S_SERVO_BOARD)
C202(S_SERVO_BOARD)
C230-2(S_SERVO_BOARD)

[増設したコンデンサ]

下の画像のように基盤の裏に22uのOS-CONを増設しました。
サブ基盤のOS-CONの裏に積層フィルムコンデンサ(1u / 50V)を増設しました。
(写真には写っていません)

Img_20180224_233221_2

また、オーディオ基盤の表のELNA(C1002 /C1003)12000u / 16V)のでかいコンデンサの裏にOS-CON 1000u / 16Vを増設しました↓。

Img_20180224_233328

コンデンサの交換前後で主にRF AMP(レーザー読み取り部分)、トラッキング・フォーカス・サーボ(ディスク回転) あたりの性能が変わったように思います。
可変抵抗の調整範囲が広がりました。
音質のほうですが、若干改善しているのかなというぐらいでしたが、
以下のコンデンサの増設をした後に変化を感じました。

サブ基盤のOS-CONの裏に積層フィルムコンデンサ(1u / 50V)を増設
基盤の裏に22uのOS-CONを増設
オーディオボードのC407 / C408のコンデンサをOS-CONに交換

周波数の高い音が今までは綺麗に鳴っていたのが、周波数の高い音が正しくなっている。また位相が合っているような感じで、さらに自然に綺麗になりました。
また微弱な音もよく聞こえるようになりました。
これが本来の557ESDの音なのか、あるいは当時存在しなかった部品(OS-CON)を使ったため当時の557ESDより音が良くなったのかもしれません。

Sony の338ESDもコンデンサの交換をしました。
最初は338ESDの音は普通で中級機の音らしくないと思ってましたが、劣化していたようです。コンデンサ交換で調整前の557ESDより音がよくなりました。
RF AMP(CXA1081S)、Focus, Tracking(CXA1182S)まわりのプラス、マイナス電源のコンデンサ。
レーザーダイオード付近のコンデンサ。
これで音が変化しいい音になりました。
338ESDより557ESDのほうが上級機のため557のコンデンサ交換の最後のほうまで音質が変化せず、なんでかなと思っていました。
コンデンサ増設とオーディオ基盤のコンデンサ交換で338ESDの音は超えました。
18万円台のCDプレーヤーの音として納得がいく音質になりました。

残念なことにいいアンプやオーディオ用スピーカーはないです。
現在はマンションの一室で一軒家ではありません。音も大きくできません。
改造したLogicoolのスピーカ(z150)とベルデン88760(http://procable.jp/)で聴いています。
小さいPC用スピーカー(改造あり)を使っても338ESDや557ESD、改造前、改造後で音が変化するのがわかりました。また使用するケーブルにより音も変わるのもわかりました。
オーディオは正しい音を聞いてしまうと戻れないですね。

Sony 338ESD(改) →いい音。中級機を超えた?
Sony 557ESD(改) →さらにいい音。ダイナミックな感じで低域から高域まで良い。高域の音が位相を含めて正確に鳴っている気がする。微弱な音の聞こえがいい。
Nakamichi CD player2(改) →いい音。低域から高域までよくなっている。Sonyと比べおとなしめ。心地がいい音。

[リンク]
*参考にしたページ
  CDプレーヤー「CDP-X7ESD」が不調で修理してみたが、中々難しい。

*youtube
当方のyoutubeのチャンネル( Y_LAB youtubeのチャンネル )

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コメント

動画、とても参考になりました。
557ESDが発売されて直ぐに購入して、現在も所有しています。
トレイの動きが悪く、4年位前に一度、動作確認してから電源を入れていません。
時間が出来た時に動かしてあげようと思います。

投稿: Tomo | 2018年8月29日 (水) 23時32分

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